25.03.06
パッシブデザインを紐解く【3】日射取得こんにちは!埼玉県の注文住宅 工務店 黒須建設です。
当社がパッシブデザインの家づくりを展開していることは、ブログでもたびたび触れてきました。
パッシブデザインの家とは自然の力を利用して心地よく暮らす住まいのこと。ということは知っていても、「わかったような、わからないような…?」と感じている方も多いことと思います。
そこで、「具体的にどのような家がパッシブデザインなのか」「パッシブデザインの家に必要な条件とは?」などなど、理解を深めていただくために、パッシブデザインについて少しずつ紐解いていきたいと思います。
今回は、冬を暖かく過ごすための「日射取得」についてです。
パッシブデザインの家づくりには、高気密・高断熱の断熱性能の高さが必要不可欠です。それを踏まえた上で、エアコンに頼らず冬を暖かく過ごすには「日射取得」がポイントになります。
日中の日差しをお部屋の奥まで取り込むことで家の中は自然と温まります。さらに高気密・高断熱の家なら、暖めた空気が外に逃げにくく、夜まで暖かさをキープ。寒い真冬でも、少しのエアコンで夜~朝を乗り越えられます。
効率のよい日射取得のために重要なのが、窓。窓には断熱材が入れられず、開け閉めする必要があるので、家の「隙間」でもあるわけです。実際、家の中でもっとも熱の出入りが多いのが窓で、全体の58%を占めています。
一方で、窓は日光を室内に取り込む唯一の入り口でもありますので、窓をつける方角や種類をしっかり検討して、冬の太陽を活かす窓選びをすることが重要です。
例えば、窓配置。日差しをたくさん取り込みたいなら、南面に大きな窓を配置します。冬でも晴れた日なら窓に当たる熱量は電気ストーブ1台分以上に相当するといわれています。冬の日差しは低い位置から差し込むため、お部屋の奥まで取り入れられます。この熱をしっかり活用することで、お部屋が温まります。
また、方角に合わせた窓選びも重要。南面には日射を無駄なく取り込めるクリアガラス、東西北面には日射を通しにくいグリーンガラスがおすすめです。
窓は大きいほど日射取得率が上がりますが、反対にガラス面やフレーム部分が広くなるほど熱が逃げやすくもなります。熱貫流率(U値)が低い窓を選びましょう。
次回の「パッシブデザインを紐解く」もお楽しみに!
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