25.02.06
パッシブデザインを紐解く【2】高性能住宅のキーワード~後編~こんにちは!埼玉県の注文住宅 工務店 黒須建設です。
当社がパッシブデザインの家づくりを展開していることは、ブログでもたびたび触れてきました。
パッシブデザインの家とは自然の力を利用して心地よく暮らす住まいのこと。ということは知っていても、「わかったような、わからないような…?」と感じている方も多いことと思います。
そこで、「具体的にどのような家がパッシブデザインなのか」「パッシブデザインの家に必要な条件とは?」などなど、理解を深めていただくために、パッシブデザインについて少しずつ紐解いていきたいと思います。
今回は、パッシブデザインの家づくりに欠かせない高気密・高断熱について知るためのキーワード紹介、後編です!
⚫︎高性能住宅のキーワード
家の断熱性能が高いのか低いのかを理解するために、ぜひ知っておきたいキーワードをご紹介します。
・ηA値(平均日射熱取得率)=夏と冬によって異なる
ηA値は、建物が日光からどれだけの熱を取得できるかを示す数値です。
窓や壁など部位ごとに入る割合がη値で、家全体の数値がηA値です。ηA値は建物の外皮面積あたりに取得される日射熱量を、全日射量で割って算出されます。
さらに、夏はηAC値(冷房期の平均日射熱取得率)、冬はηAH値(暖房機の平均日射熱取得率)と区別されます。
ηAC値は低い方がよく(住宅内に入る日射量が少なく冷房効率がアップ)、ηAH値は高い方がよい(住宅内に入る日射量が多く暖房効率がアップ)です。
・Q値(総合熱損失係数[W/㎡])=低い方がいい
Q値は、建物全体の断熱性能を評価するための指標です。具体的には、建物の内部と外部の温度差を維持するために必要な熱エネルギー量を示します。
Q値が低いほど、建物の断熱性能が高く、エネルギー効率がよいことを示します。
Q値には主にふたつの熱損失があります。一つは透過熱損失。壁・屋根・床・窓などを通して熱が外部へと逃げる現象で、外皮の断熱性能に影響されます。
もうひとつが換気熱損失で、建物内部の空気が換気やすきま風などで外部へ出てしまう際の熱損失です。換気システムや気密性に影響されます。
長く快適に暮らすために、家の性能はとても大事です。これらのキーワードを読み取ることで、そのメーカーが性能にどれだけ力を入れているかが分かると思います。
日射を活用して快適な住まいをつくるパッシブデザインは、高性能住宅だからこそ活きる設計デザインです。
次回の「パッシブデザインを紐解く」もお楽しみに!
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